ヒヨドリバナ2019/09/09

キク科のヒヨドリバナが咲いています。秋の七草のフジバカマと同じ仲間です。見た目も良く似ていますが、葉に違いがありフジバカマの葉は 3深裂し、ヒヨドリバナの葉は裂けていません。ヒヨドリバナはよく見かけますが、フジバカマは野山で見たことはありません。名の由来はひよどり(鵯)の鳴く頃に咲くからといわれています。(ひよどりはこの季節だけではなく良く見かけますが)

たくさんの密があるのか蝶がよくとまっています。ヒヨドリバナの蜜には毒性の強いアルカロイドという物質が含まれていて、これを体内に取り込むことによって鳥などの天敵から身を守っていると言われています。ヒョウモンチョウの仲間の集団に出会いました。ミツバチもアサギマダラも一緒にいました。写真を撮るために随分近寄ったのですが、逃げる雰囲気でもないのでゆっくりたくさんの蝶を見ることが出来ました。

ヒヨドリバナと言えば定番の一対のようなアサギマダラ。やはりいました。アサギマダラは定期的に海を渡り日本国外に出かける蝶として有名です。この小さな体で1,000キロ程も飛ぶと言うのです。移動の際、鳥等に襲われないよう毒の密をたくさん吸うのですね。でも鳥はどうしてアサギマダラが毒をもっていると知るのだろう。動物は本当に不思議です。

花の色だけ見るとフジバカマみたいです。