ススキが穂を出し始めました2019/08/17

台風10号も通り過ぎ、何だか朝夕少し涼しくなった気がするこの頃。ゲレンデではイネ科のススキが穂を出し始めています。何処にでも生え、秋の七草としても、厄介な雑草としても、ススキの名所があることなどからも良く知られた草です。昨年の中秋の名月の前日、大阪からススキをとりに来たというお客様がおられました。大都会の大阪で満月とススキと団子、想像するだけでも風情があって良いですね。

子供の頃、茅(かや)とススキは違うものだと思っていました。茅を刈る場所があり、秋になると大人が茅を刈って来て直径20~30cm程の束をたくさん作り、それを縄で組んで家の雪囲いにしていたのを思い出しました。その辺に生えているススキよりずっと草丈が大きく感じていましたので。もちろんもっと昔は茅葺屋根に使われていたのでしょうが。その内雪囲いも透明のトタンになり、最近ではそのトタンの囲いもあまり見かけることがなくなりました。雪がそれ程降らなくなったのか、降っても除雪が簡単に出来るようになったからなのか、家の造りが変ってきたのかわかりませんが。

細い葉の縁は鋸歯のようになっていて、半そで、半ズボンでススキ原を歩くと傷だらけになってしまいますのでご用心。

これからゲレンデ一面に穂を出してくることでしょう。ススキの穂が風にゆれて秋をつれて来るようです。でも、ここはスキーゲレンデ。もうすぐゲレンデ内の草刈が始まります。毎年、同じ植物が同じ場所に咲き、同じ作業が繰り返される。当たり前のことですが、何だかいいなあ・・と感じます。