アケボノソウ2021/09/18

センブリ科のアケボノソウが咲き始めました。毎年の事ながらうれしい出会いです。漢字では「曙草」と書きます。名の由来は白い花びらの色を、夜が明けはじめた空になぞらえ、花びらの斑点をその空に残る星に見立て名前がつけられました。花弁の中央には2つの淡緑色の丸い斑紋があり、この斑紋は密腺で、蜂等の虫がよく止まっています。花の形も端正だし黄緑の蜜腺、黒の斑点がバランスよく何とも素晴らしいデザインです。

花弁はすべて5弁と思っていましたが、何気なく見まわしていると4弁の花がありました。これはこれできれい。

4弁があるのなら他の数もあるのかも・・と注意深く見ると6弁のものがありました。さすがに他の数は見つかりませんでした。ちょっと新発見のような気分で何かうれしい。

鹿の食べない花だと思っていましたが、昨年見つけた小群落はすっかり消えていました。2年草なので今年は咲かないのかと思ったりしたのですが、他の場所には咲いている。鹿は食べないと思っていた水仙、レンゲツツジも食害に合ったし、鹿の体はどんどん進化しているのでしょうか。もはや鹿にとっての毒草は数少なくなっているのでしょうか。アケボノソウ、来年もここに咲いてほしいものです。