ハチ北の植物
早春
ハチ北の春は、少し遅くやってきます。
スキーシーズンが終り、雪が溶けた所から順に草花が顔をのぞかせます。
まず真っ先に、春の光を待ちわびたかのように咲く小さな水色のオオイヌフグリ(割と何処にでも)
ハチ北で忘れてならないのは、ザゼンソウ、雪の中から顔をのぞかせます。(ザゼンソウ祭りも開催4月上旬)
それからスプリングエフェメラルと呼ばれる花々ニリンソウ、ヤマエンゴサク、ショウジョウバカマ、ハシリドコロ、エンレイソウ、ミヤマカタバミ等が次々と。
ちょっと鉢伏山に登るとサンカヨウがふっくらと咲いています。(濡れると透き通ることで有名)
残雪の頃 オオカメノキ、タムシバ、キブシ等いち早く咲き出します。まだ冬の様相の山々にタムシバが咲き始めると「ああ・・春なんだあ」とわくわくします。
春~初夏
春~初夏は、本当に色々な草木が花をつけます。草丈10cm程で群生して咲くタニギキョウ、日当たりの良い草原に咲く赤紫のマメハギ、白いクルマバソウ等小さな花々も精一杯春を謳歌しているようです
何でこんな岩の間を生息地に選ぶんだ・・といつも感心させられるヒョウタンボク。雪のようにふんわりと咲くサワフタギ、大きな花穂を空に向けて咲くトチノキ(ミツバチがいつもブンブン集まっています)。アズキナシ、ヤマツツジ等山歩きが楽しい時期です。 木に絡んで花を咲かせるツルアジサイ、イワガラミは遠目にも目立ちます。でもどちらがさ咲いているのかは近くに行って見ないとわからないことが多いです。ハンショウヅルは木陰で下を向いてひっそりと咲いています。
夏
初夏~夏にかけて湿地では、トキソウ、カキランがそっと咲き始めます。イワタバコが岩に張り付くように可愛らしい赤紫の花をつけます。フシグロセンノウも薄暗い林の中で一際明るい花をパッチリと咲かせています。 夏の外に出るのもおっくうになるような暑い中でもこんな花々に会うと一息つけるような感じです。
秋
タデ科の花が咲きほこり、ノギク類も色々咲いて初秋を感じ始めます。春に目立たない花を咲かせていたトチバニンジン、ツリバナ等が秋には目立って華やかな実をつけています。実りの秋、クリ、トチ、アケビなど味覚の秋でもあり、山歩きの楽しさが一段と増す季節の到来です。