鹿の食害にあうエゾユズリハ2018/12/24

近くの林にたくさんエゾユズリハが生えていて、冬でも緑の葉が生き生きとしています。名の由来は、新しい葉が出てから、古い葉が落ちることから「譲り葉」といい、子孫繁栄を象徴する縁起の良い木とされ、この地方でもお正月の飾りに使われています。

エゾユズリハは日本海要素の植物(日本海側の多雪地帯の植物で、雪に埋もれることで厳しい寒さから身を守るように低木化したり地面を這うような形になり、その土地の積雪の高さ位にしかならず、雪の中でじっとしていることで、凍ることは無く雪の保温効果で守られ、枝がしなやかで雪の重みにもたえられる)です。積雪の無い地方のすっくとした大きなユズリハとは違います。

大きくならないため鹿が食べるには、ちょうどよい高さのようです。この林はまだ食べ始めのようですが、後一週間もしたらすっかり無くなっているかも知れません。そして年々個体数が減っていき、ここでエゾユズリハを見ることが出来なくなるかも知れません。この近くの林では、同じく日本海要素植物のハイイヌガヤがすっかりなくなりました。