栗の木の虫こぶ2021/05/22

シバ栗の木に赤いものがあり、きれいだけど何かなと思い近づいて見ると実の様なものです。よく聞く虫こぶの一種なのだろうと写真を撮り「栗の木の虫こぶ」で調べました。たくさんクリタマバチという名が出てきました。

沢山ついています。どの新芽にも卵を産み付けています。幼虫はふ化すると新芽の中に潜り込んで虫こぶを作ります。虫こぶはクリの雄花や雌花がつくところにできているので花が育たず栗の実がならなくなるのだそうです。枝だけ見ると赤い実の付いた可愛い感じの小枝です。

虫こぶをナイフで切ってみると中には穴が二つあり、それぞれの穴に小さな幼虫がいます。この中で夏まで育つのでしょう。こんなにたくさん虫こぶの出来たこのシバ栗の木はいずれ枯れてしまうのだそうです。近くにもシバ栗の大きな木があるけど大丈夫かなあ。子供の頃はシバ栗を拾いに行くのが楽しみだったのに、今は「ああ 栗の季節になったんだ・・」くらいです。虫こぶから出た葉は冬になっても落葉しないし、クリタマバチは成虫でも3mmくらいの大きさで、メスだけで繁殖しオスは見つかっていないそうです。不思議な小さな虫が大きな仕事をするものですね。