ムラサキシキブの実2019/01/11

こんなにきれいな紫の実をつける植物は、ムラサキシキブの仲間しか知りません。コムラサキはよく庭に植えられ、しなった枝にびっちりと実をつけています。山野のムラサキシキブは実も枝もまばら。でも目立ちます。秋、この木の葉もきれいな黄葉になり、黄色と紫のコントラストは見事としかいいようがありません。

名前の由来は、(むらさきしきみ)が訛ったとか植木屋があの源氏物語の作者といわれる紫式部になぞらえて名をつけたとか諸説あるようです。でもそんなことは何も知らず、名だけ聞けば当然のごとく源氏物語の作者がまず浮かんできます。実も名前も美しいのですから。

学生だった頃、源氏物語にあこがれて3回くらい読んだものです。もちろん原文はむりなので、与謝野晶子氏の源氏物語です。それにつられて小倉百人一首にも興味がわき、一生懸命覚えたものです。百人一首の「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に雲がくれにし夜半の月影」紫式部。ムラサキシキブ、何ともたおやかな名前です。