ミツマタが咲いています2019/03/29

まだ山には残雪もある早春、薄暗い林の中で明かりが灯っているかのようにミツマタが咲き始めました。枝が三又に分かれているので「ミツマタ」。覚えやすい名前ですね。遠くからでも見つけることが出来るほど色が鮮やかできれい。

40個ほどの小さな花が集まって、ぽんぽん玉のような感じで下をむいて咲いています。木の丈が1m~1.5m程のため写真を撮るにはいつもしゃがんで上向き状態。黄色の花びらだと思いきや花びらではなく筒形の萼なのです。萼の中にいきなり雄しべと雌しべがある感じです。あの芳香のジンチョウゲの仲間で、成るほどそう言われれば花の形が似ている。

ミツマタは和紙の原料として有名ですね。小学校でも習いました。でも和紙といってもそんじょそこらの和紙ではなく、なんと紙幣に使われているとのこと。ミツマタの和紙は、良質で丈夫、虫害もうけにくく紙幣にぴったりなんだそうです。可愛い花のミツマタ、可愛いだけじゃないんですね。恐れ入りました。