ハギ2021/09/24
キャンプ場からの帰り道、ピンクの濃淡が何とも美しいハギが土手をなだれ落ちるようにさいていました。今が花盛りの大きな株です。ハギの名の由来は、古い株の根元から新芽が良く芽吹くことから「生え木(はえき)」となり「はぎ」に変化したと言われています。秋の花、数あれど代表的な花です。秋の七草のひとつというのはあまりにも有名です。
10年ほど前までは、こんな斜面でなくても野山に出かければよく見かける花でしたが今は殆ど見かけることがなくなりました。マメ科の小低木なので鹿の大好物。なのでハチ北でもこんな大株のハギはあまり見ません。ちょっとした小山一面がハギで覆われていたこともあります。今はススキ、笹、ワラビの世界です。昆虫の先生が「今は、田舎より町の方が昆虫が多いかも知れないですね」と言っておられたことが残っています。町の庭や公園はきちんと柵もある上、田舎程害獣がいませんものね。田舎はなすすべもなく食べられ放題です。
美味しい蜜があるのかモンキチョウが5匹花から花へ飛び回っています。この光景は見飽きることがありませんね。ハギの咲いている斜面の反対側は黄金の稲穂の波。天気はいいし風もそよそよと秋を満喫です。来年もこの大株のハギと会えますように!