オオバクロモジ2019/04/22
オオバクロモジが至る所で花を咲かせています。クスノキ科の低木でよい香のする木です。名の由来は樹皮に黒い斑点がありクロキと呼ばれ、楊枝として使われていた。楊枝は宮中では「~モジ」をつける風習がありクロモジと呼ばれたとか、秋に黒い実がなるので同じような理由でクロモジになったとか、樹皮に字を書いたような黒い斑点があるのでそう呼ばれるようになったとか調べてみると色々あるようです。
黒い斑点が文字に見えるといえば見えるような・・。日本海側の多雪地帯に生える木で、枝を折ると芳香があり殺菌力もあることから、和菓子の楊枝に昔から利用されています。お店で和菓子と一緒にクロモジの楊枝を出されても、ただそれを使ってお菓子を頂くのみで楊枝がクロモジの木で出来ているなんて気をつけて食べる人は多くないのかも知れませんが。
クロモジの用途はたくさんあるようです。楊枝はもとより、細い枝を葉ごと煮出してお茶にしたり、クロモジオイルは有名らしい。良い香ってどんな?柑橘系でもないし言葉で上手に説明できません。百聞は一見にしかず、この木を見つけたら手折って匂ってみるのが一番ですね。とにかくあちこちにあるのですから。