モリアオガエルとミズバショウ2021/06/12
モリアオガエルの産卵の時期となり、ハチ北の小沼(マロニエ広場横)に様子を見に行き愕然としました。産卵はしているものの数が少なくまばらなのです。3年前までは木の枝がしなる程産み付けていたのに。まだ時期が早いのか等と思っていて辺りの様子が以前と違うことに気が付きました。
小沼にはミズバショウがたくさん生えて雪解けと共に始まる早春の景色は心弾むような楽しいものでした。一昨年位から鹿の食害でミズバショウが減ってきていることには気づいていました。憂慮していました。思えばその頃からモリアオガエルの卵の数は減っていました。ミズバショウのみならず、沼の周りの草が鹿の食害で全くと言っていい程生えていません。下草がないため見通しのよい林になっています。卵からカエルになっても住む場所がなくなってしまったのですね、多分。本当に鹿は色々な生態系を壊していることを改めて実感しました。
以前この小沼周辺には、ラショウモンカズラ、サンカヨウ、コケイラン、モミジハグマ、ウスゲタマブキ等々が咲き、四季を通して行くのが楽しみな場所でした。それにしても鹿はこれからもどんどん増えて更に何もかも食べ尽くし、単純な植生になってしまうのでしょうか。