驚きのカテンソウ2019/05/21

イラクサ科のカテンソウ(花点草)です。最も印象的は花は何ですかと聞かれたら、迷いなくカテンソウと答えます。目立たない小さな花です。理由は見たことのない地味な花を見つけ持ち帰ってコップに入れて机に置き、図鑑で花名を探していたときのことです。しばらくすると図鑑を見ている目の端で何かが動くのです。何かわかりません。何度もあるので、え~っと思い名前のわからない花をみると、机の上に白っぽい粉がたくさん落ちています。ますますなんだろうと不思議に思い更にじっと見ていると何と蕾のようなものがポンと弾かれたように開き、粉をもわもわっと飛ばすではありませんか。しかも次々に。これにはびっくりです。その内名前がカテンソウだとわかり、ネットで検索するとたくさん載っていました。白い粉は花粉だということ、5個ある雄しべが1個ずつ伸びて花粉を飛ばすこと。花粉を飛ばし終えたらまた縮んで元に戻ること。しかもこれは雄花で雌花は雄花より一層地味に葉の付け根に付いていることなどいろいろと。感動しました。動物より動きの少ない植物が確かに生きているというか、動いている瞬間を見ることが出来た、感動の花なのです。

5個の白っぽいのは花粉を飛ばした後の雄しべです。花を切り取る前に生えている様子を写真に撮らなかったのが残念です。次に行ったときには刈り取られていました。