マユミの実2020/10/30

ニシキギ科のマユミ(真弓)が見事に実を付けました。遠くからみると春の紅梅か桜の様です。春は地味な小さな花を沢山咲かせていました。名の由来はマユミは柔軟性がありよくしなるので昔、弓を作るのに枝をそのまま使った丸木弓からマユミになったとのことです

枝を埋め尽くすほどたわわに実がなっているので、木の下から見ても見ごたえありです。しかもほぼ下を向いているのでなおさらです。

実の開きかけは、コロンとした四角で上品な和菓子の様です。それが割れると中から実の赤い仮種皮が顔を出します。仮種皮は有毒だそうですが小鳥の餌にはなるようで、冬が近づくとよく止まっているのを見かけます。ピンクと赤の取り合わせは小鳥にも魅力的なのだと思います。

春の花は本当に地味です。花弁は4枚で花径は1㎝にも満たない程。真ん中の実が大きくなり秋には見事な実になるのですね。ニシキギ科の花はどれもすごく地味ですが、春の時点では想像も出来ないほどの華やかな実を秋には付けますね。ツリバナもコマユミも。山で実をつけたマユミに出会うと気持ちも華やかになる気がします。