ノリウツギ2021/07/13

鬱陶しい梅雨空の下、真っ白のノリウツギがあちこちに咲いています。20㎝はああろうかと思える花穂を伸びやかに突き出しています。名の由来は、「のり」は、樹皮の内皮を剥し水につけて 粘液を出させ、 それを和紙を漉く時の 糊として使ったことから、うつぎは枝の髄を抜くと空洞ができるので 「空木」の名が付いたそうです。

糊がとれるのでノリウツギ!!。本当に糊がとれるのかと興味深々で道淵に咲き、ちょっと邪魔になっていた直径3センチ程の木を思い切って切ってみました。なるほど真ん中に7ミリの髄がある。当たり前だけどうっすら年輪もある。髄はどうやって抜くのだろう。

茶色の外皮は簡単に剥すことが出来、きれいな緑の内皮が出てきました。ここまでは何も糊らしいことはない。

緑の内皮もちょっと爪で剥すときれいにスイーッと剥ける。中からはツルッとしたきれいな枝が出てきました。内皮を剝き始めると手が少しヌルヌル。剥されたきれいな枝もヌルヌル。なるほど、ここに糊があるんだ・・と感激。これらを20時間程水に漬けてみました。何となく水がヌメッとする感じだけど、糊という程でもない。材料の量が少ないのか、漬ける時間が短いのか、この水をこれから加工するのかよくわからないけど、昔の人の知恵には改めてすごいと感じることしきりです。何気なく見ていたノリウツギ、何だか好きな花になりました。