タムシバ2020/04/07

まだ葉をもたない山々の木々の中、うららかな陽光をいっぱい浴びてあちこちでモクレン科のタムシバが咲き誇っています。遠くからでも目立ちます。名の由来は、葉をかむと甘くて良い香があるのでカムシバとなり、それがなまってタムシバとなったということ。枝を折ると本当に良い香りがします。風が吹くと一斉に揺れ、小鳥がピーチクパーチク騒いでいるような雰囲気となり何か楽しいものです。もちろん音がするわけではありませんが。どこで鳴いているのか姿は見えないけどツピーツピーと囀りが聞こえて一層楽しくなりました。コガラでしょうか。

よく似たハクモクレンは一斉に上を向いてがっしりと力強く咲き、タムシバは向きはあっちこっちで咲き風に揺れ清楚な感じです。辺りに種が落ちて発芽するのか、枯れたように見える早春の山にみるからにタムシバでいっぱいの一角があり早春の楽しみです。