コゴメバオトギリ2021/07/04

オトギリソウ科のコゴメバオトギリがススキ等でいっぱいのゲレンデに咲いていました。葉がコゴメのように小さいのが名前の由来。草丈30cm程で花の直径は15mm。花の縁に黒点がありますが小さいのでちっとも目立ちません。この個体は特に小さいのか葉の長さ10mmで幅は3mmです。葉には明点があり、縁に黒点もあります。帰化植物でセイヨウオトギリとも呼ばれるとのこと。

コゴメバオトギリの花の黒点

よく見るオトギリソウは漢字では「弟切草」です。花も葉もコゴメバオトギリに比べるとずっと大きいものです。名前の由来にはおどろおどろしい伝説があるそうです。平安時代に鷹匠兄弟がいて弟が秘密にしていた秘伝の鷹の傷薬である 薬草のことを他人にばらしてしまい、怒った兄が弟を斬り殺したという伝説です。このとき飛び散った血痕が葉や花びらにある黒い斑点になったといわれています。弟より商売の方が大事だったってことですね。なんとむごい。ハチ北ではコゴメバオトギリよりもオトギリソウの方をよく見ます。

葉の裏の明点

オトギリソウは薬草です。コゴメバオトギリも薬草なのかな。そういえば中学生の夏休みにオトギリソウとゲンノショウコを採取して洗って干して、夏休み明けに学校に持って行った記憶があります。重さに応じて少しお金をもらいました。ゲンノショウコは割とあちこちに生えているし、大きな株も採取出来たけどオトギリソウはそうそう見つけることもなく、見つけても細い為大した重さにはならなかったですね。のどかな夏休みを思い出しました。