キブシの花2019/04/03

早春の花キブシがあちらこちらに咲き出しました。葉が出るより先に咲く花です。あまりにどこでも咲いているので毎年みていても、ああ咲いてるなあ位の花でした。でも良く見るとスズランのようなカップ型の花をたくさん付けて一列にぶら下がり、色も上品な黄色でなかなか可愛い花です。舞子さんがつけるかんざしみたいです。パッと見たところ地味なのか庭に植えられているのを見たことがありません。

名前の由来は、昔の既婚女性が歯を黒く染めたお歯黒にヌルデの種子・五倍子(フシ)を使用した。その代用としてキブシの果実が利用されたことから、木の五倍子(フシ)で「木五倍子」だそうでタンニンを多く含んでいるとのこと。別名、藤のようにたれ下がった花かららキフジ(黄藤)とも呼ばれる。そう言われると咲いている様子がそっくり。

なんとキブシの花はおひたしやてんぷらで食べる事が出来るとのこと。びっくりです。
早春に咲く木の花は、葉より先に咲くものが多いのですね。思いつくだけでもウメ、サクラ、タムシバ。葉より先に咲く花は風媒花といって風によって受粉させる花なので、葉が出てからでは葉が受粉の邪魔になるとのこと。なるほど。植物も色々な戦略で生き残るのですね。