アマドコロ2019/06/09

今年もユリ科のアマドコロが日当たりの良い土手にたくさん咲きました。目立つ花ではありませんが、咲いている様子に気品があります。名前の由来は根茎がオニドコロ(ヤマイモの仲間)に似ていて少し甘みがあるからだとか。

良く似たオオナルコユリも見かけますが、花が1箇所から3輪程付いているのも多く、葉もアマドコロより長くのっぺりとした印象です。茎もナルコユリは丸く触ってもつるっとした感じですが、アマドコロには稜があり触った感じが角ばっています。(なので、ナルコ丸と覚えました)

下から花を見ると黄緑と白の色合いがきれい。さすがにユリ科。小さなユリの形です。でもアマドコロは花を愛でるというより草姿が好まれる気がします。いけばなの素材としてもとても良く使われます。他の花を良く引き立てますからね。もっとも斑入りのものが多いですが。いけばなの素材となる時、よくナルコユリと紹介されます。店先でもナルコユリの表示があることがあります。アマドコロよりナルコユリの方が好印象なのでしょうか。